

第26回募集、銅賞1作品、期待賞1作品、ノミネート3作品選出!
多数のご応募ありがとうございました。その中から選出された、栄えある受賞作品は…? (2月末締切分)

祠垢離
小慶 森

あらすじ
神様に仕える一流の「神使い」を輩出してきた狐の一族、酒々井家。雲彦はその末っ子なのだが、神使いの就職試験に落ち続けていた。一族の恥さらしと哂われる日々に耐える中、とある神様から短期の依頼を受けることになる。しかし、その神様がとんでもなく厄介で…?
作品講評
神使いである雲彦と厄介な神様のやりとりから見えてくる関係性が興味深く、キャラクターがイキイキと動いていて読者を楽しませる力を持っていた。画力も高く、表情や描き込みによる画面の説得力がある。一方で、カメラの寄り引きや説明の入れ方がまだ拙く、物語に没入するには引っかかる部分が多いことが今後の課題。さらなる飛躍に期待している。
≫ 受賞作品は5月1日公開

UNDEAD!
川嵜結心

あらすじ
アンデッド──それは、朽ちることのない人喰いの死者。彼らの討伐を掲げた組織「教会」に属すジストとエミュレットは、とある村で起きたアンデッド被害の調査をしていた。アンデッドは人を生贄とする禁術でしか生まれない。一体誰が死者を蘇らせたのか? 人の"死"がもたらす意味を問うダークファンタジー。
作品講評
物語を盛り上げるために必要な要点を押さえ、読者の感情を揺さぶろうとする意識を持って仕上げられていた作品。湿度のある筆致で、これから大きく伸びる素質を感じた。大きな課題は演出面。印象的なシーンの手前に必要なフリや、単調にならないためのカメラワークを再度見つめ直してほしい。次回作に期待大。
≫ 受賞作品は5月1日公開

メメント親友
epc

あらすじ
白河は親友の黒田との行楽中、彼から先々月に入籍したことを告げられる。あまりにも淡々とした入籍報告に驚きながらも祝福する白河だったが、親友の自分がやるものだと思っていた結婚式のスピーチを、黒田が既に他の人に頼んでいることを知り…。
作品講評
冒頭で読者の心を掴むのが実に巧い。断られた結婚式のスピーチ、招かれた結婚式で目の当たりにした自分が知らない親友の友人たち、そこで知る親友の初エピソード。親友が少し遠い存在に思えてしまう絶妙なリアルさに光るセンスを感じた。この持ち前のセンスを活かしながら、人物の描き分けやデッサン、奥行きのある画面の作り込みを学び、研鑽に励んでほしい。今後の伸びしろに期待。
犬飼だけど犬飼いたくない!
潮

あらすじ
漫画専攻の大学生・犬飼は、「犬飼だから犬を飼うのも上手いよね!」という理由で先輩から強引に子犬を預けられてしまう。一週間の約束だったものの、先輩の都合により預かり期間は延長。元気が良すぎる子犬に手を焼きつつ、犬飼は犬の世話を通して自身のトラウマと向き合わなくてはいけなくなり…。
作品講評
作者の熱量と勢いを感じる意欲作。作画のレベルや表現力の高さも窺える。主人公の成長を軸に展開されるストーリーも読み応えがあったものの、展開の流れで描いている印象もあったので、主人公自身の目的や魅力でストーリーを展開できるよう、意識してみてほしい。今後の活躍に期待している。
スパークル・フレンド
はとり

あらすじ
人見知りで友達のいない少女・ルーナ。ある日、彼女は雑貨屋の店主から猫の人形を譲り受ける。ルーナが人形に「きらら」と名付けると、突然その人形が喋りだし、二人は友達となった。しかし、ふとしたことから二人は喧嘩をしてしまい…。少女と人形の心温まる友情ファンタジー。
作品講評
少女と人形のデザインが可愛らしく、丁寧に引かれた線や店内の小物の描き込みも魅力的。ネーム構成も読みやすく整理されていた。その一方で、あっさり見えてしまう画面が惜しい。トーンやベタの使い方などを工夫すれば、よりメリハリの効いた表現ができるようになるだろう。また、キャラクターを通した、読者を驚かせるようなギミックもあると尚良し。次回作に期待。
【総評】
第26回 MAGKAN(マグカン)漫画賞。
今回は銅賞1作品、期待賞1作品、ノミネート3作品を選出させていただきました。
ご応募くださいました皆様に心より感謝申し上げます。
銅賞受賞の『祠垢離』は、落ちこぼれの神使いと変わり者な神様のバディもの。安定した画力で魅せつつ、キャラクターの感情をしっかり動かすことができており、見事銅賞を受賞。ただ、全体的に薄っすらと読者との間に壁を感じるような印象も。カット割りを工夫し、読者がキャラクターと目が合う瞬間をもう少し増やしても良かったように思う。今後の活躍に期待。★本作は5/1更新のMAGKANで公開予定です。
期待賞を受賞した『UNDEAD!』は、人を喰らい、朽ちることのない肉体を持つアンデッドを題材に、家族の愛情を描いた話。拙い部分はあるものの、キャラクターのデザインも良く、見せ場を意識したエンタメ性の高い作品だった。ただ、見せ場の前後の演出が味気なく感じてしまい、勿体ない。次回作では、見せ場をより輝かせるための前振りや余韻を意識してみてほしい。次回作を楽しみにしている。★本作は5/1更新のMAGKANで公開予定です。
『メメント親友』は、親友になんの前触れもなく入籍したことを知らされるシーンから始まる。そのシチュエーションや台詞回しが秀逸で、冒頭から引き込まれた。初めてのオリジナル作品でのノミネート受賞は、作者の光るセンスの証だろう。ただ、親友の黒田側の情報が少なく、彼が主人公のことをどう思っていたのかが見えづらい点が気になった。読者が感情移入できるよう、もう少し彼の仕草などで分かりやすく表現しても良かったように思う。これからに期待。
『犬飼だけど犬飼いたくない!』もノミネート受賞。子犬の世話をきっかけに主人公が自分と向き合う話。後半の主人公が子犬を抱え動物病院へ走るシーンは、主人公のトラウマの克服とリンクしており、その気合いの入った見開きページに、作者のこだわりを感じた。反面、序盤はやや冗長的に感じてしまい、読者が物語の方向性を掴むまでに少し時間がかかってしまった印象も。読者の読みやすさを意識した次回作に期待。
最後に『スパークル・フレンド』も同じくノミネート受賞。少女が人形と友情を育み成長する話で、少女にとって初めての友達、初めての喧嘩、初めての仲直り。どれも可愛らしく描かれていたが、読者の感情をより動かすためには、一歩足りない印象。キャラクターの台詞回しや特徴などで、もう少しこのキャラクターならではの魅力を出してほしい。次回作も待っている。
▶▶▶次回は2025年・春(締切:5/31当日消印有効)。
優秀な作品は即掲載、関西の編集者が担当に付き、ともに連載獲得を目指すことができます。また受賞に至らずとも可能性を感じる才能の原石には編集部から担当希望のご連絡を差し上げることも。
ここから将来、日本を代表する作家さんが誕生することを心から願って――皆様のご応募、心よりお待ちしております。
多数のご応募ありがとうございました!
みなさんの応募をお待ちしております!
第27回の締切は2025年5月31日!
≫ 応募作品募集中!

面白かったら応援!
5日前
次へ
お気に入りに追加して
更新情報を受け取ろう!