

睦路先生のやさしい怪談
瀬戸内 彩
あらすじ静まり返った夜の学校で異形の者と遭遇した学校教諭の睦路。その日を境に霊が視える体質になってしまった睦路の前に奇妙な少年が現れる。彼は自らが守り手になることを約束するのだが…。
作品講評粗さや懐かしさは残るものの背景など細部に気持ちが込められた作画。ストーリーも、偶然に巻き込まれた霊障には実は因果があって…といったひねりや工夫を感じられる。ただし、主人公視点で読み進めるなかでその因果に気づくシーンなどは理由や説明がなく急速的で置いていけぼりを食らってしまう。プロット段階の情報の提示方法や整理により一層の注力、読者への伝わりやすさを意識した作品作りを試みてほしい。

マチコちゃん
渡邊 曹
死魂送り
シバヤマユウキ(31)
異国情緒お嬢様のenjoy独学(毒学?)
杏美結実(15)
MEMORY
西条 京(27)
ハデスとコレ―
西条 京(27)

第4回 MAGKAN(マグカン)漫画賞、ノミネート1作品の選出です。ご投稿いただいた方々に心から感謝申し上げます。
今回は投稿数が前回より下回る結果となりました。マグカン編集部は賞の大きさに関わらず連載化を視野に入れております。
鉄は熱いうちに。形にできるような場をご用意しておりますので、どしどしご応募いただければ幸いです。
『睦路先生のやさしい怪談』はホラー描写が光る作品。キャッチーなキャラクターとの対比で悪霊のおどろおどろしさが際立っておりました。
テーマは、主人公と不思議な少年との絆やその過去の縁。作者が今作で描きたいことは読み解くことができる反面、前半で広げた風呂敷が
畳みきれていない印象を受け勿体ない。情報の精査を改めて意識してみてほしい。
その他、若干15歳の気鋭ある作家さんからのご応募がありました。惜しくも受賞には至りませんでしたが、
伸び代と荒削りながらも熱のある作風に可能性を感じ、編集担当が決定しました。今後のご活躍を心より期待しております。
次回は2019年・秋(締切:11/30当日消印有効)。優秀な作品は即掲載、関西の編集者が担当に付き、ともに連載を目指すことができます。
ここから将来、マグカンを代表作する作家さんが誕生することを心から願って――皆様のご応募、心よりお待ちしております。