266547 617311 617311 false 1QaqBUo93Fk1y4iiDBa8xs1LvZtIvOTV cb04e0636b0db0d551162c73efdffa72 【第七十三回】アイドルグループ おちゃメンタル☆パーティー 下谷あゆさん 0 0 15
マグカンさんの作品:【第七十三回】アイドルグループ おちゃメンタル☆パーティー 下谷あゆさん

関西にいる「シュッとした」人たちから「シュッとした」お話を聞きたくて始めた、MAGKANインタビューコーナー!

第七十三回は、

「おちゃメンタル☆パーティー」(以下、おちゃパ)のメンバーとして活躍する下谷あゆさんにお話をうかがいました! アイドルとしての目標や、グラビア掲載時の秘話などについて語っていただいたインタビューです。

「おちゃメンタル☆パーティー」って?

大阪拠点の5人組アイドルグループ(CDCプロダクション所属)。通称”おちゃパ”。騒いで! はしゃいで! 全力で楽しむ! おちゃめで愉快なメンバーが集まれば、いつでもどこでもパーティーに! 毎週大阪の自社劇場「CDCBOX」にて60分間の単独定期公演を開催。初メジャーシングルの『コングラッチれいしょん☆』はオリコンデイリーシングルランキング第1位を獲得した。

 

 

あれもやりたい! これもやりたい! ができるアイドル

──アイドルグループに所属しながら、モデルやグラビア、バラエティ番組の出演など様々なメディアで活躍の場を広げられていますが、そもそもアイドルになろうと思ったのはいつの頃でしたか?

下谷(以下、S): 高校生の時ですね。高校が芸能学校だったので。

──芸能が学べる学校に通われていたのですね。

S: そうですね、はじめは音楽がやりたくてその芸能学校を受験しました。ヴォーカルコースで学ぶことになったのですが、そこではヴォーカルだけではなく演技やダンス、いろんなエンタメのレッスンが受けられたんです。それで全部やっているうちに全部やりたくなってしまって!(笑) 「あれもやりたい! これもやりたい!!」と思っている時に「全部のお仕事できるんって何やろう?」って考えた結果、私が思い浮かんだのがアイドルだったんです。

──たしかに、アイドルのお仕事は多岐にわたりますね。

S: タレントさんと違ってアイドルは音楽をメインに活動できるところも魅力的で! あとは武器として若さを活かしたかったです(笑)

──弱冠19歳の若さで。

S: そう考えていた時は15歳でした(笑) その時「今や!」と思ってX(旧:Twitter)で「オーディション」って検索をかけたら一番上に出てきたのがCDCプロダクションでした。

──そこで「おちゃメンタル☆パーティー」のメンバーに選ばれたと。

S: ただ、アイドルやその業界のことをまったく知らなくて(笑) 「地下アイドルとかライブアイドルって何?」って思っていました。有名どころでいうと「NMB48」さんや坂道シリーズさんとか。そういうイメージしかなかったので事務所に入った時のギャップにびっくりしてしまって。はじめはこのままだったら埋もれてしまうんじゃないかと不安になっていました。それこそ、めっちゃ人見知りなので、私…。

──ライブや動画ではすごく笑いを取られてるのに!?

S: 実はすごく陰キャで人見知りです…。なので「このままじゃあかん」と思って。大阪出身だからお笑い系も担当するし、自分が活かせるならグラビアとかモデルとか、いろんなところに手を出してって、今に至るって感じです。

──結果的にいろいろと経験できていますね。ちなみに、もしアイドルではない道を選んでいたとしたら、どうなっていたと思いますか?

S: 私は一人じゃ生きていけない人間なのでガールズバンドをやっていたかもしれません。「SEKAI NO OWARI」さんとかも好きだったのでバンドが組めていたら嬉しいです。…歌いたい。「歌いたい」が一番です、とりあえず。

──アイドルになってから一番大変だったことは何ですか?

S: チェキとかの特典会は一番びっくりしました。そういうイベントのことも全く知らなかったのでスタッフさんから「チェキ撮影したあと1分話してね。描きながらファンの方と話してね」って言われても「何のことや!?」って (笑) 今は3年経ってやっと慣れてきたところです。「やっとなんかい!」って感じですが(笑)

──チェキに入れるコメントの書き方とか練習しないといけないですもんね。絵も上手だったりするのですか?

S: 絵はねぇ…私、あまり得意ではないので…(笑) 描いてって言われたら描いてみるんですけど。チェキには文字の方が多いです(笑)

 

ライブは体力勝負、食欲勝負

──東名阪・全国各地でライブを行われていますが、ステージに上る前に行うルーティーンはありますか?

S: 基本的なことは他のアイドルさんがやっていることとそんなに変わらないと思うのですが、私はお腹が空いてたら本当に動けなくて。普通にライブ直前にはよくラーメンを食べに行っています。

──ラーメン!?

S: もう大盛りいったりとか。結構がっつり(笑) ちょっとでも空腹だと「お腹空いた」という感情に気持ちをもっていかれるので。メンバーで開演ギリギリまでご飯食べに行って。衣装が「入らん…」ってぐらい、お腹はち切れそうになりながらライブに出ています(笑)

──プロデューサーさんたちに注意されることはありませんか?

S: あはは、今のところはまだ! 初期は「ダイエットしなあかんな」と思うこともあったのですが、私たちのライブは元気系で激しいので。ライブ前も食べるし、ライブ後も食べるし、家帰ってからも食べるので…一日10食ぐらいです(笑)

──おちゃパのメンバーとお食事に行くことが多いのですね。

S: もうほぼ毎日ですね。この取材が終わったあとも行きます。今日も、明日も。あ、昨日も(笑) ライブがない日も集まっていますね。何もないオフの日でも。仲良すぎます、本当に。

──下谷さんから見て、おちゃパはどういうイメージなのでしょうか?

S: おちゃパ全体のイメージでいうと「女子校のクラスでうるさい子集めました!」みたいなグループです(笑) 本当にもう全員個性強いので(笑)

──あざとい系、子犬系、友達系、サイ◯パス系、関西系とメンバーそれぞれのカラーが出ていますよね。

S: そうなんです。でも、それぞれ役を演じているわけではなくて、本当にみんな普段からあのままです! 王道アイドル系の藤宮ゆなちゃんはプライベートでもあざとくて(笑) 遠山澪香ちゃんは小さくて可愛いし。山川さくらちゃんは…いや違う、サイ◯パス系は強調してるけど! あそこまでじゃないです、あの子は!(笑)

──みなさん、自然体に近いのですね。

S: しかもドジっ子が多くて。日向めいちゃんとゆなちゃんとかは毎日こけるし、毎日物を失くしています(笑) たとえば電車で鍵を落として、見つかった鍵を取りに行ったその日にまた失くしたり。財布を失くすのはもちろん、鍵をエレベーターの隙間に落としてしまったり…そんなことが毎日なんです(笑)

──じゃあ下谷さんがツッコミ役なのですか?

S: はい。私、本当はボケたいんですよ(笑) でも、みんなでいると賑やかで楽しいです。同じ目標を持っていることもあって頼りになります。

──信頼できる素敵な関係なのですね。

S: 個性が強いと気持ちがバラバラになりがちだとは思うのですが、おちゃパは一人ひとりがやりたい夢を語り合っても「それもいいね」「それに向かって頑張っていこう」って全員が一丸となれています。任せっきりとかじゃなく、全員が意見持っている感じで。そこがおちゃパのすごく好きなところです。

 

家族全員がプロデューサー!?

──ご家族全員170cm以上なのですよね。

S: そうですね。両親とお姉ちゃん、それこそお祖母ちゃんもお祖父ちゃんも全員170cm超えています。

──すごいですね、高身長家族。

S: 弟は8歳なので、さすがにまだ170cm超えてないのですが、横にも縦にもでかいです。肩車すると筋トレしているみたいで(笑)

──下谷さんも幼い頃から身長に恵まれていたのですか?

S: 私は元々小さかったんです。中学1年生の頃に一番最初に身長測った時は146cmとかで。でもその年の夏休みで10cmも伸びて、声まで低くなったんです。夏休み明けのみんなは「ほんま誰!?」みたいなリアクションでした(笑) セノビックをめっちゃ飲んだおかげ! ですかね。遺伝だと思いますが(笑)

──ご家族の方々は下谷さんがアイドルとして活躍する姿をどのように応援されていますか?

S: 何だかんだ一番応援してくれていますね。結構「アイドルやることを親に反対されている」とか聞くんですけど、私の場合は逆に「やるなら本気でやれ!」系で。むしろ「それ以外やるな。学校も辞めて進学もするな!」って感じです。ただ、グラビアの仕事を始めた時は16歳とかだったので、そのことをお母さんに大反対されました。

──親心として心配されたのですね。

S: 去年はじめて雑誌でグラビアを掲載していただいたのですが「週刊ヤングマガジン」からの話がきた時は、お母さんはブチギレって感じで。家族会議を開いて話し合いました。全員で泣きながら。「何で全員泣いてんねん!」って感じですけど(笑)

──どんな話し合いをされたのですか?

S: 私は「やりたい!」、でもお母さんは「せめて20歳まで待ってくれ!」みたいな感じで。家族会議中に揉めに揉めたので泣きすぎて正直あんまり覚えてないのですが…私は涙流しながら怒ってお風呂に入ったんですよ。「とにかく一回お風呂入らせてくれ」と(笑) でもお風呂を上がったらお母さんは気持ちが切り替わってて。最終的には「そんなに言うんやったらやってみたら」って感じでした。

──お互い冷静に考える時間になったのですね。

S: 「やりたいことなら応援する」ってなってくれていましたね。はじめは「何やねん!」ってなったのですが、すごく考えてくれていたのだと思います。お風呂入って良かった(笑)

──実際にご家族がグラビアを見られた時の反応はどうでしたか?

S: 結局、発売日には誰よりも早く、誰よりも多く買ってくれていました。家に50冊ぐらいあったと思います(笑) それを近所の人に配ったりして(笑) 結局お母さんが一番喜んでくれました。私のグラビアはタイプ的に身長とかスタイルを重視した綺麗系になると思うので。それも良かったのだと思います。ただ、いまだに「激しすぎるのはやめてくれ、そこが守れるなら…」みたいな感じはあるのですが。その都度、何か問題があったりすると家族会議を開いています。

──ご家族の総力を結集されているのですね。

S: そうですね、全員がプロデューサーみたいです(笑) 私のSNSアカウントの写真や映像を毎日チェックして「これあんまり可愛くない!」とか指摘してくれます。バラエティ番組に出た時も「あれほんまにおもんなかったからやめた方がいい!」とかお母さんが言ってくれたり。「じゃあ、代わりにボケてみてや!」と言い返すのですが「私はできない!」って(笑)

──下谷さんだからできると期待していらっしゃるのですね。

S: いまだに私は反抗期やらせてもらっているので(笑) 何かあったら家族会議を開いて、喧嘩になったらお風呂入って(笑) って感じで応援してもらっています。

 

唯一無二の“下谷あゆ”を目指して

──アイドルとして憧れている方はいらっしゃいますか。

S: アイドルに限らず特別「憧れている!」みたいな人はいなくて、私自身、唯一無二になりたいと思っています。「可愛いな」とか「カッコいいな、すごいな」と思う人はいるのですが。その人たちの良いところをちょっとずつ参考にしたくて。

──自分の個性を組み立てていっているのですね。

S: そうですね。この人はトーク力がある、この人は魅せ方が綺麗、この人は演技力が…とか。惚れやすいのかもしれないです。その人に入り込んでしまいますし。

──具体的にはどういったところに魅力を感じましたか?

S: 立ち居振る舞いというか。複数人でのトークとかで誰かが言葉に詰まって空気が止まっちゃうような時があるじゃないですか。そういう時にスマートにサポートに入れる人は「すげえ!」って思います。私は他のアイドルさんのライブを見学させていただくことが多いのですが、その場の巻き込み方とか煽り方も参考にしていて。曲中もMCの時もその場に応じて対応できている人は憧れます。何なら照明さんとかにも思ったりしますね。

──裏方さんにもということですか。

S: 推しのライブを観に行く時も照明の当て方や会場の使い方を見てしまって…裏方さんにすごく惚れたりします。なので特定の人はいないのですが、全体を見られている人に特に憧れを感じるのかもしれません。

──周りをよく見れている下谷さんなら、将来はプロデューサーの道もあるのかもしれませんね。

S: ええ? 私がですか!? いやでも今は目の前のことしか見れていないので。反抗期ですし(笑)

 

東京でも大阪を感じたい!

──大阪拠点のアイドルとして、こだわりはありますか?

S: 東京で活躍の場があるなら東京でもという気持ちはあるのですが、やっぱり、まずはグループとして大阪でテッペンを獲りたいっていう気持ちは正直あります。今は大阪で頑張りたいなって。

──大阪で活動していて良かったことは?

S: …実家通いできるところ? ですかね (笑) おちゃパのメンバーは東京、静岡、広島出身で私以外全員一人暮らしなんですよ。そういうところを見ていると大変そうだなと思うので。実家で良かった…って。メンバーの前では言えないんですけど! こんなこと言ったら怒られます(笑) でも家族が近くにいるのはありがたいです。

──大阪で一番のお気に入りスポットはありますか?

S: 何をするかにもよるのですが遊び場で言ったらユニバ。「ユニバーサル・スタジオ・ジャパン」。昔から年パス持っています。今日もメンバーとユニバ行くんです。「ホラーナイト行こうや~」ってなって(笑) 高校生の頃は放課後にもよく行っていました。年パスあったら電車代だけで遊べるじゃないですか。一番お金かからないので。

──関西の食べ物で好きなものはなんですか?

S: 大阪人だからか、たこ焼きが大好きで(笑) ユニバなら「TAKOPA たこやきパーク(旧:大阪たこ焼きミュージアム)」とか。他には梅田や道頓堀でもよく食べていました。

──ちなみにお気に入りの味は?

S: シンプルにソースマヨが一番好きです。おばちゃんとかがやってるような個人店のたこ焼きとか。ふわふわでトロ~っとしているのが好きなんです。有名店でいうと大阪阿倍野橋の「やまちゃん」とか! バター系の盛り合わせみたいなのがあって、それがめちゃくちゃ美味しくて。それにはハマってしまいました。東京に行った時もお台場で食べて…「向こう行ってもたこ焼き食べるんかい!」って感じですけど(笑) 東京行けば行くほどたこ焼き食べたくなっちゃうんですよ。

──大阪が恋しくなるのですね。

S: なのでやっぱり、もうちょっとね、大阪で頑張らせていただいて(笑)

──大阪のテッペンを獲らないといけないですもんね。

S: 天下統一! (笑)

 

天下統一! アイドル界の豊臣秀吉!!

──アイドルとしての今後の目標は何かありますか?

S: おちゃパの目標だった「Zepp Namba」単独公演が4周年の節目に開催されるのですが、そこを満員にするのが一番身近な目標ですね。そこから大阪のテッペンを獲りたい…豊臣秀吉さん…それでいったら大阪城ホールにも立ちたいです(笑)

──さすがアイドル界の豊臣秀吉ですね!

S: あはは、やばいです! 新しいキャッチフレーズできてしまいました!! (笑)

──具体的なビジョンはありますか?

S: アイドルとしての私をもっとみなさんに知っていただきたいですね。正直、今はアイドルとして知られているというより、グラビアの印象が強いと思うので。おちゃパの下谷あゆとして、グループをもっと世間の人たちに知っていただきたいです。あとは曲でもバズりたくて!

──初メジャーシングルの『コングラッチれいしょん☆』がオリコンデイリーシングルランキング第1位を獲得していたりと大活躍中ですよね。

 

S: ありがとうございます! もっと曲でバズりたい。みんなが知っていて歌える曲を生み出してみたいです。

──どんな曲がいいですか?

S: 『女々しくて』みたいな! 「ゴールデンボンバー」さんの!

──ネタ曲的な感じでしょうか?

S: どっちかというとそうかもしれないですね(笑) 私たちの楽曲はアップテンポでおちゃめなものが多いので。それでいつか紅白も出場したいです!レコ大も獲って! あとはテレビで曲のパフォーマンスもしたことがないので、その時はカメラアピールとかしたいです。アップで抜かれた時は結局変顔しちゃいそうですが(笑)

 

Q.「シュッとしてるもの」って何だと思いますか?
S: 私…でしょうか。自分で言うのめっちゃ恥ずかしいのですが(笑)
──「シュッとしてる」って言葉は背が高い、スタイリッシュ、スマートとか褒める意味合いがあるのでまさに下谷さんを表していますね!
S: 身長は高いのですが、手がごつごつ、ぷにぷにというか骨太タイプで。握手会では「むちむちやねぇ」って結構ファンの方から言われます(笑) でも私、動きが早いんですよ。「シュッと」してるというか「シュッと」動くみたいな(笑) あと滑舌が悪くて「さしすせそ」を言う時に「しゃししゅしぇしょ」ってなります。「シュッ」て。だから私です(笑)
Q.自分の名前で缶詰を出すとしたら、中に何を詰めますか?
K: 缶に向かって「今日、可愛いね~~!!!」とか幸せな言葉を叫んで笑顔になれる空気を詰め込みます! 缶を開けた時には何も聞こえないのですが(笑) 私の空気だけが入った…「下谷あゆがこの缶にいろいろ叫んだよ~」缶(笑)

 


下谷あゆ

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大阪府出身。19歳174cm。2021年『おちゃメンタル☆パーティー』のメンバーとしてアイドルデビュー。グラビアモデルとしても活躍中。好きな漫画は『みなと商事コインランドリー』(KADOKAWA)・『地縛少年花子くん』(スクウェア・エニックス)。

撮影:青谷建

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