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マグカンさんの作品:第18回MAGKAN漫画賞、結果発表!

第18回募集、編集長特別賞1作品、ノミネート5作品選出!

多数のご応募ありがとうございました。その中から選出された、栄えある受賞作品は…? (2月末締切分)


アルパカ乙女の夢
渦沢秋

 

あらすじ
スランプ中の作家先生の前に現れたのは…アルパカ!? 人間の夢を食べることで生かされているという彼らは、眠れない人々の不眠解消を手助けしているという。先生が見る夢は果たしてどんな夢なのか―…。
作品講評
作品が書けずスランプに陥っていた主人公の元に、ラブリーなアルパカが現れることから始まる本作。彼らのコミカルな掛け合いで進行していくかと思いきや、夢の中へ入ると展開は一気に仄暗さを帯び始め、そのギャップに引き込まれた。主人公が小さい頃に書いた小説がフックとなり、彼自身のトラウマを克服していく過程は人間の内面の複雑さを上手く描けていたが、読者をより作品に引き込むためにはもっとメリハリのある描き込みがほしかった。とはいえ、光るセンスを今後も磨き続けてほしい。
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もっとふれて、たくさん愛して
かきの たね

 

あらすじ
主人公の秀(しゅう)が通う学校に赴任してきたのは、カウンセラーの漆崎明人(うるしざきあきと)。温厚で容姿端麗な彼は、女子生徒のみならず霊までも引き寄せてしまう体質だった。一方、秀は除霊することができる特異な力を持っており、先生を助けるべく、会うたびに除霊をしていたのだがー…。
作品講評
キャラクターのビジュアルが麗しく、すばらしく華があった。背景の描き込みや表情の描き分けなどに課題は残るが、華のあるキャラクターを描くことができる点は武器なので、今後はキャラクターをより魅せるために画面全体の作り込みを深めていってほしい。また、ストーリーはやや典型的な印象を受けたので、新しい視点がほしいところ。読者の予想を裏切るような、奥行きのあるドラマを追求した次作が見たい。

 

魔法少女ミララ
奈良漬け11号

 

あらすじ
伝説のアニメ『魔法少女ミララ』。可愛らしいピンク色の髪を振り乱し、魔法少女らしからぬ残酷な戦い方をするミララのことが、会社員のちずるは大好きだった。ある日、ちずるが会社から帰宅すると、そこにはなんと憧れのミララがいて―…!
作品講評
シンプルな掴みながらテンポよく展開されており、非常に読みやすかった。作者の持ち味であるエンタメ性を今回も存分に発揮していたと感じる。ただ、最後のコンピューターウイルスの展開はやや強引な印象も。キャラクター同士のドラマを意識しながら、伝えたいメッセージを織り込んだ展開に持っていけると、より良くなっただろう。課題の作画は前作と比べて丁寧な線が引けるようになってきているので、このまま鍛錬を積んでクオリティーを高めていってほしい。

 

日の差す明日で生きたかった
日向 凪

 

あらすじ
人に触れられることを恐れる男子高校生・普(あまね)は、ある日、校舎裏でイジメられていた後輩の日向(ひゅうが)を救う。自分を慕う日向と出会い、過ごしていく中で、記憶に蓋をしていた「人に触れられる恐怖」の原因を思い出してしまうのだが…。切なくも残酷なボーイミーツボーイ青春譚。
作品講評
やや固い印象が残りつつも丁寧な作画には好印象を受ける。また叙情的な世界観描写やキャラクターの会話のリズムも小気味よく惹き込まれるものだった。特にクライマックスの投身自殺を図った日向と、その最期の願いを主人公が叶えられたかった切ないシーンは衝撃的で読み手の心を強く掴んだ。見事な演出ではあるものの、構成・展開自体は既視感がありクライマックスに至るまで退屈な印象が残ってしまう。どういった作品なのか、コンセプトも伝わりづらいのでその点も強化してみてほしい。伸び代に期待大。

 

絵空事
天願喜美枝

 

あらすじ
「絵のモデルになって貰えませんか?」と、主人公が声をかけた一人の男性。どこか悲し気な彼には何やら事情があるようで…。大切な人に会いたくなる、心温まる淡い物語。
作品講評
ラストのカットが非常に気持ち良く、心に残った。キャラクターの関係や人間性も短いページ数の中で上手く説明できており、作者のセンスが窺える。ただ、前述の通り見事なラストカットの一方で、作画やストーリー構成には拙さが見受けられる。まずは画力の向上を目指しつつ、読み手にストレスを与えないコマ割りや構成を意識し、ブラッシュアップしてほしい。今後の成長に期待。

 

赤星のペサント
秋田ケイチ

 

あらすじ
人類火星移住計画の第一歩として、現地調査が開始された2045年。調査員として派遣されたミアは、火星での植物栽培を成功させるべく奮闘していた。試行錯誤が続く中、火星に眠る化け物が現れ、ペース内に侵入してしまいー…⁉
作品講評
ネットミーム化したCMの台詞を上手く利用した冒頭シーンを始め、随所に工夫が見られた今作。前作と比べると各キャラクターにも個性が生まれ、しっかり動くようになってきたと感じる。全体的にテンポよく読み進めることができた一方、画面の作り込みの甘さが気になるところ。近未来のSFを舞台にするのであれば、細部までこだわった画面作りで圧倒してほしかった。また、全体的にコンパクトまとまっている印象なので、もっと作者自身の個性を反映しても良いのではないか。作者の全力を出し切った次回作に期待。

 

【最終候補】

とくてんは

Bowウォーカー
ワイワイBoy

【総評】

第18回 MAGKAN(マグカン)漫画賞。今回は編集長特別賞1作品、ノミネート5作品選出という結果となりました。
ご応募いただいた皆様に心より感謝申し上げます。

編集長特別賞『アルパカ乙女の夢』は、前回の受賞作からテイストを変えての参戦。主たるストーリーとしては、悩みを抱えた新人小説家の主人公が夢のなかの出来事を通して気づきを得る、といった骨太な内容。しかしながら案内人であるアルパカの空気の読めないキュートな存在がとっても良い味を出しており、作品全体に明暗の良いリズムと調和を生み出していた。物語を小さくまとめず、エンタメ性を高める工夫が感じられ、今回の受賞に繋がった。今後もジャンルに拘らず発想力を活かした作品づくりを追求してほしい。★本作は読切作品としてMAGKANで公開しております。是非ご覧ください。

ノミネート『もっとふれて、たくさん愛して』は、惹きつけられる作画、好感が持てるキャラクターなど、作家性や魅力がしっかりと備わった作品。ただ、「霊感がある」という設定はドラマとしてうまく組み込みきれていない印象がありもったいない。その点を克服すれば作品の質や評価がぐんと変わるはず。期待大。

ノミネート『魔法少女ミララ』は、アニメの魔法少女が現れるコミカルな導入で読者の心を掴みながらも、結末は主人公の狂気性や精神の崩壊が描かれていて驚かされた。いい意味で読者の期待を裏切る内容に作者の企みを感じる。反面、作画やコマ割にはまだまだ拙さが残るので引き続き研鑽に努めてほしい。

ノミネート『日の差す明日で生きたかった』は、クライマックスのトラウマ描写と演出に作者の拘りとセンスが感じられた。残虐性などは読者の心を強く掴む強烈な要素である反面、その賞味期限は短い。この要素だけに頼り切ってしまうとすぐに飽きられてしまうので注意。今後は残虐性を魅せるコンセプトではなく、コンセプトを魅せる為の残酷性を意識した作品づくりを試みてほしい。アプローチを変えることで新しい視野が生まれるはず。

ノミネート『絵空事』は、絵のモデルを頼まれた男性と、絵を描かせてほしいと頼んだ女学生。気の抜けたような何気ない会話でコミカルに展開されるのだが、出来上がった絵には、 男性の亡くなった彼女が寄り添っており…。短いページながらも伏線が散りばめられ、ラストのカットを読んだ読者はグッと心が掴まれる。読者の心を動かす仕掛けづくりには特筆すべきものがあるものの、はやりネックは作画面などの基礎力。その点が補えられれば評価はおのずとついてくるはず。

ノミネート『赤星のペサント』は、宇宙を舞台にしたSF作品。意欲作である今作はキャラクターがイキイキしておりストレスなく読み進めることができた。後半の展開は、キャラの狂気性が生まれてくるのだが、伏線もなく脈略がない印象を受けるので、もう少し設定の練り込みや工夫がほしかった。ともあれ前作からの成長が感じられるので、この調子で引き続き作品づくりに注力してほしい。

次回は2023年・春(締切:5/31当日消印有効)。

優秀な作品は即掲載、関西の編集者が担当に付き、ともに連載獲得を目指すことができます。 また受賞に至らずとも可能性を感じる才能の原石には編集部から担当希望のご連絡を差し上げることも。 ここから将来、日本を代表する作家さんが誕生することを心から願って――皆様のご応募、心よりお待ちしております。


多数のご応募ありがとうございました!
みなさんの応募をお待ちしております!

第19回の締切は2023年5月31日!
≫ 応募作品募集中!

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2023/4/1