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マグカンさんの作品:第1回MAGKAN漫画賞、結果発表!

第1回募集、銅賞1作品・ノミネート2作品選出!

多数のご応募ありがとうございました。その中から選出された、栄えある受賞作品は…? (11月30日締切分)


涯の枝葉
入江 茜(23)

 

あらすじ
一六〇三年、徳川家康が江戸幕府を開き太平の世へ。しかし六十年後の一六六三年、異形のものが現れた。「狂」と名付けられたそれに人々はなす術なく、幕府は余程のことがない限りは外に出ないようお触れを出した。被害はそれ以降収まったが、対抗策は見つからない状態が続いた。人々は、生きる意味を見失っていた。
作品講評
勢いと瑞々しさのある表情描写が良かった。画力はあるが、勢いで線がぶれ、雑に見えてしまっている。主人公の感傷を描くあまりに、その他の部分が説明不足になってしまっている点も惜しかった。ただ、今回はそういったストーリー面での欠点を補う程の感情表現と画力が評価された。今後は作風の独自性も目指し、頑張ってほしい。
≫ 受賞作品を読む!

 


アノルマノルマ
荒谷夏来(21)

 

あらすじ
悪霊による人間の暴走を止める「霊障対策課特別員」の大弥はとにかくネガティブで、人から必要とされなくなることを常に恐れている。ある日、保護者代わりの警察官・柘榴が迷子になった少女を連れてきて…。
作品講評
とにかくネガティブで人に依存しやすい、という主人公を突き抜けて描けていたため、愛嬌があり好感を持てた。一方で、少女が予定調和のための存在になっていて、話がうまくまとまり過ぎている。主人公に周囲が関わった時に起きる化学反応を楽しんで、それを展開に落とし込むように意識すると良いだろう。作画はまだトーンの処理やデッサンに荒さが目立つので、どんどん作品を描いて画力を伸ばしてほしい。

 

エモーションカルテット
まきせただす

 

あらすじ
王女・アカナには四人の側近がいる。母が亡くなったショックで塞ぎ込むアカナを見た神官は、心をコントロールするために、呪いで感情を具現化した。神官の力により人の形を持った喜怒哀楽の四つの感情たちはアカナに呼びかけるが、彼女は自分の心の声をちっとも聞こうとせず…?
作品講評
感情というテーマに正面から向き合った作り方は面白い。ただ、それを上手く扱い切れていない印象。具現化された感情たちは登場人物が多くなった要因だが、ぱっと見てどの感情なのかが分かり辛いため、台詞で逐一咀嚼しなければならなかった。基礎的な画力はあるので、キャラクターの個性を出し説明的な台詞が減れば、作品全体のクオリティが向上すると思われる。

 

【最終候補】

ふたつの愛の魔法
日下部ななえ

ちんころ拳
シバヤマユウキ(31)

【総評】

記念すべき第1回 MAGKAN(マグカン)漫画賞。初めての開催にも関わらず、熱のこもった関西発の作品がたくさん集まりました。ご応募いただいた方々に心から感謝申し上げます。

今回の審査会ではすべての作品を拝読させていただきました。全体的な印象としては、荒削りながらも、作家各々の持ち味を活かした作品が多く、伝えようとする熱意が感じられ好印象でした。

漫画を描く上で何を“狙い”どう読者の“心を動かす”のかが重要な点だと考えています。コンセプトやキャラクターの魅力、絵柄の雰囲気、アイデアの発想力…自身が描く作品の伝えたいポイントを見つめ直した上で、読者の感情を動かす作品づくりに注力していただけることを期待しています。

次回は2019年・冬(締切:2/28当日消印有効)。優秀な作品は即掲載、関西の編集者が担当に付き、ともに連載を目指すことができます。また受賞に至らずとも可能性を感じる才能の原石には編集部から担当希望のご連絡を差し上げることも。

ここから将来、マグカンを代表作する作家さんが誕生することを心から願って…皆様のご応募、心よりお待ちしております。


多数のご応募ありがとうございました!
みなさんの応募をお待ちしております!

第3回の締切は2019年5月31日!
≫ 応募作品募集中!

面白かったら応援!

2019/1/1