第29回募集、ノミネート3作品を選出させていただきました。
多数のご応募ありがとうございました。その中から選出された、栄えある受賞作品は…? (11月末締切分)
星狼と王傑
はやみいづる
あらすじ
他人を信用しない嘘つきな娼夫・星狼(シンラン)は、世間知らずでまじめな警察官・王傑(ワンジェ)と出会う。ともに過ごす時間のなかで、王傑の不器用な優しさと温もりに触れ、星狼は次第に彼に惹かれていく。しかし同時に、二人が生きる世界のあまりにも大きな隔たりを痛感することになる。淀みの底のような闇の世界から王傑を守るため、星狼は彼のもとから身を引こうとするのだが…。
作品講評
陰と陽、相反するキャラクターを掛け合わせたコンセプトが明快で、作品世界にも入り込みやすかった。娼夫である主人公も、小悪魔的な振る舞いと繊細な内面を併せ持ち、読者の視線を惹きつける魅力的な人物として描かれている。構成面も丁寧にまとめられており、作者の研鑽の跡と着実な成長が感じられた。一方で、恋愛漫画として見ると、やや物足りなさが残り、ヒーロー側の印象が薄く感じられた点が惜しい。心情描写の巧みさが光る作風だからこそ、次回作ではその強みを生かした上で、読者の感情を大きく揺さぶるドラマづくりにより一層注力してみてほしい。
ふき×ぎゃる! ~風紀委員な私と煽りギャルな貴女~
未河ヤキ
あらすじ
とある学校の登校時間。“鬼の風紀委員”と呼ばれる女子学生・神木は、服装違反の常習犯であるギャルの西田を取り締まっていた。表向きは真面目に厳しく指導する神木だが、実は西田のスカートの丈の短さに性的な魅力を感じているようで…!?
作品講評
ギャルの豊満な体型や下着のディテールから、作者のフェチが存分に伝わってくる作品。照れた表情なども、とても魅力的だった。一方で、前作と比較すると画面構成がやや浅く、描き込みや情報量の面で物足りなさが残る。線画はもちろん、ベタやトーン処理など仕上げ面での工夫を重ねることで、より厚みのある画面づくりを追求してほしい。また短編コメディとはいえど、登場人物双方の感情や関係性をもう一段ドラマとして組み込むことで、作品のテーマ性がより際立つ内容にできたように思う。今後はこの点を留意して読者の心を動かす作品づくりに注力してほしい。
ウラミノ清掃用務員
荒谷夏来
あらすじ
人の恨みから生まれる汚れ「怨念」。その汚れは放置されると生きた人間の心に巣食い、時に命まで奪ってしまう。そんな「怨念」掃除を専門にする「ウラミノ清掃用務員」の新人・騒城(サワギ)は、不愛想な上司・寂室(サビムロ)と共に赴任したある高校で、自殺した女子生徒がいると聞かされて…。
作品講評
読者の気持ちを盛り上げるための設定、キャラクター、展開はしっかり用意されていて、読者を意識して作られている点が素晴らしかった。その分、もっと禍々しさの伝わる絵が欲しかった。キャラの動き、構図、見せ方が小さくまとまってしまっている印象でもったいない。前作より画力は確実に上がっているので、読者をワクワクさせる演出や絵をさらに追及してみてほしい。
【最終候補】
百華の魁
ひなた茜
【総評】
第29回 MAGKAN(マグカン)漫画賞。
今回はノミネート3作品を選出させていただきました。
ご応募くださいました皆様に心より感謝申し上げます。
ノミネートを受賞した3作品はいずれも、過去にノミネート経験のある実力者たち。同じノミネート受賞とはいえ、それぞれに前作からスキルアップした点が見られ、更なる成長が期待できそうです。今後はキャラクターの関係性の強化や、よりエンタメ性を意識したドラマ作りを意識し、丁寧に作品と向き合っていただけたらと思います。次回作を楽しみにしています。
▶▶▶次回は2026年・冬(締切:2/28当日消印有効)。
優秀な作品は即掲載、関西の編集者が担当に付き、ともに連載獲得を目指すことができます。また受賞に至らずとも可能性を感じる才能の原石には編集部から担当希望のご連絡を差し上げることも。
ここから将来、日本を代表する作家さんが誕生することを心から願って――皆様のご応募、心よりお待ちしております。
多数のご応募ありがとうございました!
みなさんの応募をお待ちしております!
第30回の締切は2026年2月28日!
≫ 応募作品募集中!
面白かったら応援!
12時間前
次へ
お気に入りに追加して
更新情報を受け取ろう!