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大正8年、帝都東京。此処は手紙にまつわる道具なら何でも揃う店「文香屋金魚」。便箋、封筒、そして文香。伝えるべき想いを持つ者、それを受け取る縁を持つ者、彼らは手紙に添えられた香により、ほんのひととき夢をみる───。