第23回募集、銅賞1作品、期待賞1作品選出!
多数のご応募ありがとうございました。その中から選出された、栄えある受賞作品は…? (5月末締切分)
校長ダービー
はるろを
あらすじ
校長の朝礼で始まる月曜日。代わり映えしない退屈な朝が続くはずだった。国語教師・桶川が、校長の秘密に気づくまでは…。
作品講評
タイトルどおり「校長ダービー」という強烈なアイデアで30Pを最後まで突っ走る勢いが素晴らしかった。間のとり方も巧みで、散りばめられた小ネタも含めて随所に作者のセンスを感じる。欲を言えば、馬に例えたことならではの流れやもう一押しのオチがあっても。今後は初対面の読者に対して何をフックにしていくかを意識しながら作品づくりに臨んでほしい。さらなる飛躍に期待。
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鋼と音
鷲尾ユキノ
あらすじ
刀鍛冶の青年・虎太郎は、頭を打ったことであらゆる音が文字として見えるようになってしまった。文字は視界を遮り、手元の作業の邪魔となる。しかし親方や義弟をはじめ、周囲にはその辛さを分かってもらえず、衝突が絶えなかった虎太郎はついに鍛刀場を飛び出してしまい…。
作品講評
温かみを感じる丁寧な原稿。画面のバランスも非常に優れており、作家の基礎力の高さを感じた。主人公の成長や葛藤もテンポよく描けていて評価する点も多いが、課題もまだ多い。特にストーリー構成にやや読み取りにくさが散見されたので、読者への見せ方を意識して、次回作に取り組んでほしい。今後の成長に期待大。
≫ 受賞作は8月1日公開
【最終候補】
流離のお姫様
月銘
【総評】
第23回 MAGKAN(マグカン)漫画賞。
今回は銅賞1作品、期待賞1作品を選出させていただきました。
ご応募くださいました皆様に心より感謝申し上げます。
銅賞を受賞した『校長ダービー』は、校長先生の朝礼スピーチに注目した作品。目の付けどころが面白く、おそらく作者は日常に潜む違和感や疑問点を見つけることが上手いのだろう。テンポが良すぎてどこか淡々とした印象もあったので、今後は緩急のつけ方にも注力してほしいが、その独自の作家性をこれからも大切にして作品に取り組んでほしい。次回作も期待。★本作は7/1更新のMAGKANで公開しております。是非ご覧下さい。
期待賞を受賞した『鋼と音』は、音が文字として見えてしまう苦悩を抱えた主人公が、周囲との摩擦を乗り越えて少し大人になる成長譚。最後まで丁寧にまとめあげている点が好印象であり、熱量を感じる原稿に惹き込まれた。しかし、読者を作品に没入させるためのキャラクターの作り方や構成面には課題が残る。絵柄も含め、読者の読みやすさ、魅せ方の工夫を追求してみてほしい。★本作は8/1更新のMAGKANで公開予定です。
▶▶▶次回は2024年・夏(締切:8/31当日消印有効)。
優秀な作品は即掲載、関西の編集者が担当に付き、ともに連載獲得を目指すことができます。また受賞に至らずとも可能性を感じる才能の原石には編集部から担当希望のご連絡を差し上げることも。
ここから将来、日本を代表する作家さんが誕生することを心から願って――皆様のご応募、心よりお待ちしております。
多数のご応募ありがとうございました!
みなさんの応募をお待ちしております!
第24回の締切は2024年8月31日!
≫ 応募作品募集中!
面白かったら応援!
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